ブログ

相続の諸問題

相続が発生すると、下記のような諸問題が起きます。

①預金口座の凍結

「亡くなった父親の口座から預金を下ろしたい」等と銀行の窓口に行くと、預金口座が凍結され、引き出しや解約ができなくなります。

解約をするには、相続人全員の承諾が必要です。

理由は、銀行のルールとして、「本人には渡せないから、相続人全員の同意があれば渡しますよ」となっているからです。

全員の同意とは、実務上、実印と印鑑証明になります。

相続人全員が近くに住んでいたら問題はありませんが、相続人のうち一人が認知症だったり未成年だったり音信不通だったり・・・等すれば時間が掛かります。

時間が掛かっている分、口座は凍結されたままになっているので、手続きが滞ってしまいます。

法改正により、預金の一部を引き出すことは可能です

②知らない相続人が現れる

相続人を確定しようと戸籍を集めたら、「相続人に知らない人がいる」なんてことが多々あります。

相続人が兄弟姉妹だと横に広がっていくので、知らない人が相続人になる可能性が大きいかもしれませんね。

③争いが起きた

相続は、争う族と書いて「争族(そうぞく)」と言われています。

法定相続分を基準に話し合っても、「○○はもらいすぎだ!」「少なすぎる!」と言ったように、不満が爆発することがあるようです。

「遺産分割協議を最後に、口を聞かなくなった・・」という話を聞いたことがあります。

<関連記事>

遺言書を書くなどして相続対策をすることで、余計なトラブルを軽減できるかもしれません。

関連記事

ページ上部へ戻る