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5.132022
会社設立するとどんなメリットがあるの?設立の流れや費用も解説

会社設立にはどんなメリットはあるのかな?
自分でも設立手続きはできるのかな・・
会社設立について知りたい!
そんな悩みにお答えします。
この記事を書いている私は、行政書士歴3年ほどです。
弊所では、開業当初から会社設立のサポートをしています。
そんな私が、会社設立について、解説していきます。
目次
会社設立のメリット
起業をするときや、個人事業主から法人成りを考える場合、会社設立をするメリットが気になりますよね?
せっかく会社を設立しても、デメリットばかりで「個人事業主の方が良かった!」なんて思いたくありません。
そこで、まずは会社設立の3つのメリットをお伝えします。
①節税できる
おもな税金として、個人事業には所得税と住民税、会社には法人税と法人住民税、それから法人事業税がそれぞれ課されます。
会社の場合は、赤字でも年間約7万円の法人住民税を納めないといけないので、会社だと負担がかかります。
しかし、所得が増えると、個人事業の場合は税率が高くなるので、今度は個人事業の方が負担が増えるのです。
もっと詳しく説明すると、会社の場合、所得が800万円を超えると税率が一定になるので、一般的に収入が700~1,000万円を超えると、個人事業よりも会社の方が税金面でメリットがあります。
②経費の範囲が広がる
個人事業よりも、会社の方が経費にできる範囲が広いことも会社のメリットの1つです。
経費と認められる金額が増えるほど節税になるので、とても大きなメリットですね。
「経費の範囲が広がる」とは、とたとえば自宅兼事務所とした場合で解説します。
個人事業の場合、事業に使用している面積分のみ経費にすることができます。
一方で、会社の場合は住宅部分でも社宅扱いにすることで、賃料の半分以上を経費にできるケースもあります。
そのほか自動車関係や旅費なども、事業に必要と認められれば、会社の方が経費にできることが多いです。
③信用度があがる
一般的に、会社の方が社会的信用が高いです。
なので、①金融機関からの融資を受けやすくなり、借入できる額も増える②取引先が広がりやすくなる③人材を集めやすくなる、などのメリットが付随します。
設立の流れ
会社設立の手続きをすべて自分で行う場合、1~2カ月ほどはかかります。
では、具体的な流れを簡単に確認してみましょう。
STEP①
設立メンバーとなる発起人を決めて、会社名や事業内容など会社の基本事項をまとめていきます。
STEP②
会社には、「定款」というルールブックのようなものがあります。
会社の登記をするときに必要になりますし、この定款に必ず記入しなければならない項目等があるので、注意しながら作成します。
STEP③
資本金の払込をします。
STEP④
登記申請を行います。
多くの書類が必要なるので、よく注意して揃えるようにしてください。
STEP⑤
登記が完了したら、税金と社会保険関係の届出を行います。
納税や社会保険への加入は会社の義務なので、すみやかに届出を行うようにしてくださいね。
会社設立の費用
会社を設立する際、会社の登記をする必要があるのですが、その時に「登録免許税」という税金がかかります。
また、株式会社の場合には公証役場という役所で、「定款認証」という手続きが必要なので、株式会社を設立する場合は20万円以上の費用が掛かります。
下表が、株式会社設立手続きの具体的な費用です。
定款の認証代 | 52,000円 |
※定款の収入印紙代 | 40,000円 |
登録免許税 | 150,000円 |
会社設立の手続きを、専門家に任せた場合は※定款の収入印紙代は掛かりません。
理由は、電子認証を行ってくれるからです。
ご自身でも電子認証を行うこともできますが、費用や手間の面を考えると負担は大きくなってきます。
専門家なら、数週間で手続きを終えてくれるので、時間的なメリットもあります。
公証役場にこのPDF形式の定款を送信し、認証を受けることできます。
まとめ
今回は、会社設立について解説しました。
大事なポイントをまとめると、次の通りです。
・会社設立の手続きをすべて自分で行う場合、1~2カ月ほどはかかる
・株式会社を設立する場合は20万円以上の費用が掛か
会社設立手続きを行う時期は、同時に事業を始める準備もしているものです。
本業が忙しく手が回らない場合は、専門家に頼むのも良いかもしれません。