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9.172022
借地借家法とは?

自分の家を建てるために人の土地を借りたり、人の建物を借りたり・・
そんなときのルールをまとめたものが「借地借家法」です。
借地借家法とは別に、民法という法律があります。
そこにも「貸し借り」のルールが書いてありますが、それだけでは足りないので借地借家法という法律が制定されました。
「借地借家法に特別な規定を作るから、土地を借りたり建物を借りたりするときは、そっちのルールに従ってくださいね~」ということです。
この法律が適用されるのは、建物の所有を目的とする土地の賃貸借契約です。
たとえば、人から土地を借りてその上に自分の建物を建てる場合。
土地の上に駐車場を作る場合は、建物を建てる訳ではないので、この法律は適用されません。
借地借家法が適用されない場面でトラブルが起きた場合、民法や特別に定めのある法律に従います。
この借地借家法の多くは、土地や建物を借りた人を保護する内容になっています。
逆に言えば、土地を貸している人にとっては厳しい内容です。
なぜなら、この法律ができた目的。
昔の日本は貧しい人がたくさんいて、家や土地を借りる人の多くは、貧しい人でした。
地主さんと交渉すると、お金も権力もなくて負けてしまいますよね?
そうなると、地主さんの言いなりになってしまうので、「土地や家を借りる人を保護してあげよう!」という目的で借地借家法ができました。
なので、借りる人が保護され貸している人にとっては厳しい内容になっているのです。