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小規模事業者持続化補助金の採択されやすい書き方とNGな書き方を解説

持続化補助金を申請したいけど、計画書の書き方が分からない
採択されやすい書き方があるのかな?

そんな悩みにお答えします。

この記事を読むと、申請書の書き方のコツが分かり採択率がグッと上がります。

この記事を書いている私は、令和元年11月に熊本県八代市で行政書士江尻有希事務所を開業しました。
この補助金を専門としている士業・商工会のアドバイスを活かしながら、補助金作成サポートに力を入れています。

そんな私が、書き方のコツをお伝えしていきます。

小規模事業者持続化補助金とは?

会社や個人、フリーランスで事業をしていれば、お客様を増やすことが目標の一つになります。
お客様を増やすためにはどんな工夫が必要か?と考えたときに、「ホムページを作ろう」、「新商品開発のために必要な本を購入しよう」、「店頭販売に加えて、ネット販売をしよう」、などとアイディアが浮かんできます。

しかし、それを取り組むためにはある程度の資金が必要です。

事業者が、顧客を増やすための取組に使った資金に対して給付される補助金が、「小規模事業者持続化補助金」です。

補助対象者は主に、従業員数が5~20名以下の中小企業や個人事業主です。
具体的には、下記のとおりです。

  • 商業、サービス業(宿泊業・娯楽業除く)…従業員数が5人以下
  • 宿泊業、娯楽業…従業員数が20人以下
  • 製造業その他…従業員数が20人以下


株式会社や合同会社、個人事業主、一定の要件を満たし認定特定非営利活動法人でない特定非営利活動法人(NPO法人)も対象になります。

一定の要件とは、法人税法 施行令第5条に規定される34事業を行っていることです。

 

 

・医師・歯科医師・助産師・医療法人・組合(企業組合・協業組合を除く)・任意団体・一般社団法人、公益社団法人・宗教法人・一般財団法人、公益財団法人・NPO法人・学校法人・農事組合法人・社会福祉法人・申請時点で事業を行っていない創業予定者などは、対象になりません。

次に、どんなものが補助対象になるのか確認してみましょう。

補助対象となり得る取組事例

  • 新商品を陳列するための棚の購入
  • 新たな販促用チラシの作成、送付
  • 新たな販促用PR(マスコミ媒体での広告、ウェブサイトでの広告)
  • 新たな販促品の調達、配布
  • ネット販売システムの構築
  • 国内外の展示会、見本市への出展、商談会への参加
  • 新商品の開発
  • 新商品の開発にあたって必要な図書の購入
  • 新たな販促用チラシのポスティング
  • 国内外での商品PRイベントの実施
  • ブランディングの専門家から新商品開発に向けた指導、助言
  • 新商品開発にともなう成分分析の依頼
  • 店舗改装(小売店の陳列レイアウト改良、飲食店の店舗改修を含む。)

※「不動産の購入・取得」に該当するものは不可

補助対象となり得る業務効率化取組事例

  • 業務改善の専門家からの指導、助言による長時間労働の削減
  • 従業員の作業導線の確保や整理スペースの導入のための店舗改装
  • 新たに倉庫管理システムのソフトウェアを購入し、配送業務を効率化する
  • 新たに労務管理システムのソフトウェアを購入し、人事・給与管理業務を効率化する
  • 新たに POS レジソフトウェアを購入し、売上管理業務を効率化する
  • 新たに経理・会計ソフトウェアを購入し、決算業務を効率化する

支給上限額は50万円で、対象経費の2/3が補助されます。

新しいことを始める事業者にとってはありがたい制度ですが、要件を満たせば受給できる助成金とは違い、審査に通らなければ補助金を獲得することはできないので、少々難易度が高いですね。

提出書類と手続きの流れ

次に、補助金申請に必要な書類と流れについて確認してみましょう。

提出書類

小規模事業者持続化補助金申請に必要な書類は、主に下記のとおりです。

①小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書(様式1-1)
②経営計画書(様式2)
③補助事業計画書(様式3)
④事業支援計画書(様式4)
⑤補助金交付申請書(様式5)
⑥電子媒体(CD-R・USBメモリ等)

⑥の電子媒体とは、作成した書類を「①様式1-1 ②様式2 ④様式4」のように、それぞれ名前を付けてCD-RやUSBに保存したものです。

その他に、法人の場合は貸借対照表および損益計算書(直近1期分)の写し、個人事業主の場合は、直近の確定申告書【第一表、第二表、収支内訳書】の写しが必要になりますので、添付もれがないように注意しましょう。

様式は、インターネットでのダウンロードが可能です。

 

手続きの流れ

次に、申請から補助金を受けるまでの手続きの流れを確認してみましょう。

①経営計画書(様式2)と補助事業計画書」(様式3)を作成
②経営計画書(様式2)と補助事業計画書(様式3)の写し等を、地域の商工会議所窓 口(通常業務時間内)に提出して、事業支援計画書(様式4)の作成・交付を依頼
※必要があれば、内容を加筆・修正
③後日、地域の商工会議所が事業支援計画書(様式4)を発行するので、受け取る
④受付締切(郵送:締切日当日消印有効)までに、必要な書類を提出する
※持参は不可
⑤審査後、2ヶ月程度で採択者が発表
⑥採択の発表後、1週間程度で交付決定通知を送付
⑦補助事業スタート
⑧補助事業終了後、締切りまでに実績報告書等を作成し提出
⑨実施した事業内容の審査と経費内容の確認等により、補助金の額を確定し精算


小規模事業者持続化補助金は、後払いにより受給します。

「補助金を使って新規顧客獲得のための取組を行う」、というよりも「後から補てんする」といった使い方になるので、資金は事前に調達しておく必要があります。

計画書を書くコツとNGな書き方

この補助金の採否を決める基準は、必要書類がきちんと揃っているか?などの基本的なことのほかに、経営計画書(様式2)の内容が重要になります。
この経営計画書に書く内容は、次のとおりです。

  • 企業概要
  • 顧客ニーズと市場動向
  • 自社や自社の提供する商品・サービスの強み
  • 経営方針・目標と今後のプラン


審査員は、1日にたくさんの申請書を見ます。
これらをただ普通に書いていても、合格は難しいです。

大事なポイントは、具体的に分かりやすく書くことです。
そして審査員がストレスなく読めて、パッと見て分かりやすい、と思ってもらうことが大きなポイントです。
文章がダラダラと長すぎると、疲れるし読みづらいので写真やグラフ、図や表などを使うと良いです。

文章の中には、ついつい専門用語を使ってしまいがちです。
審査員が、分からない商品やサービス、言葉はたくさんあるので専門用語は使用しないようにしましょう。
もし使用したとしても、注意書きなどでその用語についての説明を書くと良いでしょう。

長い文章を書くと、話があちこちに飛んでしまうこともあります。
ストーリーになるように話を順追って書き、審査員が何度も読み返すことのないようにしましょう。

例えば会社概要を書くとき、①いつ、どこで設立(開業)する②どんな業務をしている③(業務が複数あれば)主力業務は何か?その他の業務との売上構成比④主力業務である理由⑤会社の強み、をそれぞれ書き出し文章化します。

〇年〇月に法人設立し、現在に至る。
〇〇県〇〇市に店舗を構えて料亭を営んでいる。

地元県産の食材を利用した料理提供と、インターネット販売を行っている。
売上構成比は、料亭:インターネット=6:4となっている。
料亭では、昼は近所の主婦を対象にしたランチが人気で、夜は懐石料理が人気となっている。
インターネット販売では、地元県産の牛肉を使った〇〇料理が人気で1年間を通じて注文がある。
当社の強みは、①〇〇②〇〇③〇〇である。


これを元に肉付けしたり、写真やグラフを加えると分かりやすいですね。

それぞれの項目だけを考えるのではなくて、①企業概要→②顧客ニーズと市場動向→③経営方針・目標と今後のプラン、が1つのストーリーになるように書くことがポイントです。

①私の会社は△△をしている→②世間はこう動いている→③だから私の会社では新たに〇〇をしたい→〇〇をするために、こんな計画を立てた→この計画により新規顧客と売上の増加が見込める(数字)→だから〇〇を取組むための補助をして欲しい


経営計画書を書き終えたら、下記のことが書いてあるか確認してみましょう。

なぜなら、審査員がもっとも重視することだからです。

  • 自分の会社・商品・サービスの強みを分かっているか?
  • 経営方針・目標と今後のプランは、上記の強みを活かしているか?
  • 経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場の特性を踏まえているか?
  • 補助事業計画は、具体的でかつ、実現可能性が高いか?
  • 創意工夫の特徴はあるか?


ついついNGな書き方で、①専門用語が多い②自分の想いばかりが書かれている③何をしているのか?強みは何か?まったく分からない④話があちこちに飛んでいる、などがあります。

経営計画書を書き終えたら、商工会の経営指導員に文章のアドバイスをもらえるので、必要に応じて修正をし、仕上げていきましょう。

まとめ

今回は、小規模事業者持続化補助金について解説しました。
大事なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • 支給上限額は50万円で、対象経費の2/3が補助
  • 審査に通らなければ受給できない
  • 後払いにより受給する
  • 経営計画書は、審査員が見るポイントがある
  • 商工会の経営指導員が文章のアドバイスをしてくれる

 

補助金が欲しいからと、ただ申請しても合格はできません。

自分は何をしたいのか?どうすればできるのか?することによってどうなるのか?をしっかりと考えて、計画書に落とし込むことが必要です。

採択されなったとしても、自分のやりたいことが計画書によって可視化され、自分の進むべき方向がみえてくるので、挑戦しても損はない補助金だと思います。

申請書の中には、経営計画書を作成する必要があり、かなりの時間と手間が掛かります。
補助金申請は、書類作成のプロにお任せください。

 

 

 

 

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