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IT導入補助金はどんなものが対象になる?【制度や申請の仕方を解説】

「ITツールを導入したい人向けに補助金はあるのかな?」「IT導入補助金と聞いたことはあるけど、どんな補助金だろう?」「申請の方法を知りたい」
そんな悩みにお答えします。

この記事を読むと、IT導入補助金の制度や申請の仕方が分かり、ITツールを購入する前の必要な準備ができます。

この記事を書いている私は、令和元年11月に熊本県八代市で行政書士として独立開業しました。
開業当初から創業支援に力を入れており、会社設立・融資・補助金を業務の柱にしています。

そんな私が、IT導入補助金についてお伝えしていきます。

IT導入補助金とは?

近年、「業務のIT化」という言葉を耳にすることが多くなりました。
ITとは、テキスト・画像・動画・音声などをデジタル情報として扱う技術のことをいいます。

IT技術は、①パソコン・スマホ・家電などのハードウェア②アプリ・AIなどのソフトウェア③インターネット・Wi-Fiなどの通信技術で組み立てられています。

これらの技術を使って業務をIT化すると、次のように効率よく業務を行うことができます。

  • 紙ベースの書類を、パソコンに入れて整理・蓄積していくと、その書類が膨大になっても必要なデータを簡単に検索できる
  • メールやSNSを使って、リアルタイムで情報を伝えることができる
  • 作業を自動化することで、人件費を削減できる

取組事例

  • 書類ベースでの事務作業時間が多く残業が増加→記録がデータ化されたことで転記がなくなり、業務がスムーズになる。手作業によるミスや文字の読み間違いもなくなる。
  • サイトに掲載する情報を更新するには多くの時間が必要→一元管理できるツールの導入により、情報の更新が短時間で可能に。さらに、タイムリーな更新が実現。
  • 受発注管理等を複数のExcelで管理しているため転記ミスが多発→管理を自動化することで時間削減に成功。

このように、業務をIT化することでたくさんの恩恵を受けますが、ITツールを導入するには数百万もの金額が掛かる場合もあります。
そのITツールを導入するために掛かった費用に対して給付されるお金が、IT導入補助金です。

補助対象と申請の仕方

IDを取得する

IT導入補助金の申請はオンラインで行う必要があり、その手続きをするためにはまず、ID「gBizIDプライム」を取得しなければなりません。

「gBizIDプライム」とは、行政サービスを利用することのできる認証システムです。
gBizIDプライムに登録して、取得したIDとパスワードを使うと補助金の電子申請が可能になります。

このIDを取得するには、印鑑証明書の添付が必要で、交付されるまでに2週間程かかります。IT導入補助金を検討されている方は、早めに登録を済ませておくとよいでしょう。

ITツールを選ぶ

IT導入補助金では、下記の「改善を希望する業務工程」に対応したITツールが対象になります。

  • 顧客対応・販売支援
  • 決済・債権債務・資金回収管理
  • 調達・供給・在庫・物流
  • 業務固有プロセス
  • 会計・財務・資産・経営
  • 総務・人事・給与・労務・教育訓練・テレワーク

IT導入補助金のホームページでは、業種や業務工程によって検索することが可能です。

申請の準備

まだIDが届いていない場合でも、その間に申請時に必要な添付書類の準備をしておきましょう。

法人の場合

①履歴事項全部証明書
②法人税の納税証明書

個人事業主の場合

①運転免許証又は住民票
②所得税の納税証明書
③所得税確定申告書B

申請する

届いたIDでログインし、マイページの中の交付申請書を入力していきます。
入力後、本人確認を行ったあとに事務局へ提出し、申請完了です。

主な入力事項は下記のとおりです。

  • 事業者の基本情報
  • 財務情報
  • 経営情報
  • 必要書類の添付(PDF)
  • 申請類型の選択
  • 申請要件の確認
  • 賃金情報
  • 第三者情報の入力
  • 申請内容の最終確認

購入先によっては対象外になる?

IT導入補助金を活用するためには、その購入したいITツールが経産省の認定を受けたIT支援事業者が対象製品として登録しているものでなければなりません。

IT導入支援事業者とは、事務局に登録しており補助事業を申請者とともに共同で実施する事業者(=パートナー)のことです。
このIT導入支援事業者である事業所から、認定されている製品を購入しなければ、IT導入補助金を活用することができないので、注意が必要です。

IT導入補助金ホームページでは、審査を経て事務局に登録されたIT導入支援事業者の一覧を見ることが可能です。
IT導入支援事業は、ITツールの提案・導入及び事業計画の策定の支援をはじめとし、各種申請等の手続きサポートを行ってくれるので、ITツール購入を検討されている方は、事前に相談すると良いでしょう。

まとめ

今回は、IT導入補助金について解説しました。
大事なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • 業務をIT化するための費用に補助がでる
  • 申請はオンラインのみ
  • 認定されているITツールが補助対象になる

補助金にはたくさんの種類があります。
活用しやすい小規模事業者持続化補助金もありますので、IT導入補助金と比較して有利な方、効果的な方を選ぶと良いでしょう。

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